開催概要

     日本放射化学会第65回討論会(2021)は、2021年9月22日~24日の日程で、【オンライン形式】で開催を予定しています。
     放射化学討論会は、わが国の核・放射化学研究者の研究発表と交流の場であり、第1回会合は斎藤信房(東大)が世話人となり、“死の灰”分析で知られるビキニ事件から間もない1957年に東京で開催されました。その後毎年1回開催され、本年9月に開催される討論会は第65回目にあたります。この歴史ある放射化学討論会は研究者の自主組織「放射化学研究連絡委員会」によって長らく運営され、1999年10月の日本放射化学会の設立からは日本放射化学会年会・放射化学討論会という二つの名称を冠した大会となっていました。しかし、日本放射化学会が主催する討論会という位置づけを明確にするため、本会創設20年を機に標記のような名称とすることになりました。本討論会は、核・放射化学を中心として、今では福島問題を含む環境放射能、物性科学、保健物理、放射線生物学、核医学、加速器科学、放射線教育等の多岐にわたる分野の研究者が集う学際的な研究交流の場として活用していただいております。
     本年度も、放射性核種と放射線利用をキーワードに、核化学、環境放射能、放射化分析、原子核プローブ、医薬・生物学におけるRI利用、アクチノイド・バックエンド化学、その他にも宇宙・地球化学、核鑑識、放射線教育などの幅広い分野の研究発表を予定しています。
      新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年度は、多くの国内外の研究集会が中止、延期、またはオンライン開催となり、本年度開催予定であったAPSORC国際会議も来年度に延期となりました。討論会実行委員会及び理事会では、今日までCOVID-19の状況を考慮して今年度の討論会の開催方法を検討してきました。当初は、東京都立大学南大沢キャンパスにて対面形式での開催を計画しておりました。しかし、感染拡大は収束することなく、再び、猛威をふるっています。現状では、開催時期にどの程度の活動が社会的に許されるかは不透明です。そこで、今年度の討論会を昨年度と同様な【オンライン形式】で開催することにいたしました。大変厳しい状況ではありますが、皆様、奮ってご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

    実行委員会共同委員長 大浦泰嗣・羽場宏光
       (東京都立大学・理化学研究所)

実行委員会メンバー

                                       
    共同委員長 大浦 泰嗣 都立大
    共同委員長 羽場 宏光 理研
    委員 秋山 和彦 都立大
    委員 久冨木 志郎 都立大
    委員 白井 直樹 都立大
    委員 加治 大哉 理研
    委員 臼田 祥子 理研
    委員 佐藤 望 理研
    委員 重河 優大 理研
    委員 南部 明弘 理研
    委員 Wang Yang 理研
    委員 Yin Xiaojie 理研
    委員 箕輪 はるか 慈恵医大
    委員 小林 貴之 日大